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「考える」を考える

同じ時間勉強しても効果が上がる人とそうでない人が出るのは何故でしょう?

私は一言で言うと“意識の差”であると思います。

“意識”と言われても抽象的すぎてピンときません…。
そこで改めて“考えているかいないかの差”と言っておきます。
成績が伸び悩んでいる人は、頭が悪いわけではありません。

能力が低いわけでもありません。
頭を使おうとしていないのです。
能力が有るのに“考える”ことをしない、つまり頭の中の力を出そうとしていないのです。
力の出し惜しみをしているということです。
しかも厄介なことに本人はこのことに気付いていません。

なぜ気付かないのか?

それは“考える”ということがどういうことなのかがわからないからです。
改めて質問します、「考える」ってどうすることですか?
この答えが明確にならないと、問題が解けない場面で「もっと考えてみなさい」とは言えなくなってしまいます…。
分かりやすく説明すると、“泳ぐ”という言葉を知らない子に“泳ぎなさい”と言っても通じません。
「泳ぐ」とは、あくまで理屈での説明ですが、「水の中で浮いて、手と足を使って水をからだの下(または後ろ)の方へ押してやり、その圧力で、上(または前)の方向へからだを進ませるこ
と」です。

では“投げる”とは“寝る”とは“食べる”とは“走る”とは…。
すべて「○○するために○○を○○すること」とある程度の説明が出来ます。
ところが「考える」は…?
やはり答えが難しい…あえて言うなら“頭を使うこと”くらいでしょうか。
では“頭を使う”って…?
振り出しに戻ってしまいます。

そこで、鈴木が四半世紀以上の間に、のべ1万人近くの子どもと接した塾講師経験から得た、“考える”とは何かの回答をさせていただきます。
ワクワクドキドキ、次の項目をご覧下さい…